海の見える土地にコンテナハウスを建てました　3回目

建設現場の現場事務所と同じような建物を建てるのを断念しましたが、予算の関係で、普通の家なんて、とても建てるお金はなく、どうしたものかと考え続けました。

コンテナハウスもかなり早い段階で選択肢の一つとして入れて、見積もりも一番近そうな会社に見積もりを出してみました。

その時の建物だけの予算は200万円くらいだったと思います。

見積は200万をはるかに超えていて、200万円だと思ってた広さの半分も建てれないという事がわかりました。

こんなに現実とかけ離れた予算だと、他のコンテナハウス屋に聞いても絶対に思っていた広さの建物は建てれないと思いました。

やっぱり現場事務所と同じ建物にして、しっかり風で飛ばないように四隅をターンバックルのようなもので留めようかとか、スパイラル杭を何本も打とうかとかなど、何日もどうしたら台風に耐えられるように出来るのか、色んな事をかなり考えました。

だけど、所詮どんなに何処を留めようが、建物が空中分解したらどうしょうもないよなーと思いましたので、それは諦めました。

本当にちっさい家なら建てられるかもしれないと、近所の工務店に見積もりを頼んでみました。

予算は？と聞かれて、あんまり低い金額を言うと見積してくれないと思い、出来るだけ安い金額で8畳くらいの風呂や流し台がついてる建物の見積もりをお願いしたいと言って、何日も待っていたんですけど、いつになっても返事が来ず、完全に相手にされてないと2カ月位無駄にしてしまいました。

どうしたら、家が建てれるのか、あてもなく何日もネットを徘徊しまくったりして、どういう答えも見出せず、やっぱりこんな金額じゃ無理だなあと、土地を買った事自体が間違いだったのかなと思う時もありました。

もうこんな予算じゃ無理だし、買った土地の見晴らしはとても良いので、その土地はアウトドア専用で使って、家は諦めるとか色々考えました。

そんなある日、同じ別荘地内に150万円でコンテナハウスが売り出されていました。

早速、その不動産屋さんに連絡して、内覧に行きました。

物凄いデカい露天風呂があったり、倉庫やバーベキュー専用の部屋があったり、何よりもここから見る海がとても綺麗な眺めでした。

ただ一つ難点があって、コンテナハウスの天井から激しい雨漏りがあるみたいでした。

雨漏りはどうにかしてなおせばいいかと思い、かなり買いたい方向へ気持ちが傾いて、どうしようかと不動産屋さんが帰ったあと、その近くの道路で考えていたら、ジープに乗ったおじいさんが来て、「アンタ、ここでなにしよるん？」と言われて、事情を説明すると、「あんなのは買わない方がいい、だいたい普通の家でもここだったら、200万円くらいで買えるで」と言われて、ハッとしました。

それだったら、雨漏りのない家を買った方がいいなと思ました。

そのおじいさんは、最初はよそ者がうろついて思って、険しい顔で話しかけてきたのですが、元々ここの土地を持ってて、こういう事情で物件を探しているんだと説明すると、自分が持ってるログハウスの中も案内してくれて、コーヒーまでごちそうしてくれました。

やっぱり、雨漏りのするコンテナハウスは大変そうなので、おじいさんに会ったおかげで買わない方向になったので、すごく有難かったです。